◆◇ “ 绪方恵美の、银河で、ホエホエ。” ◇◆ 2009年2月20日発行
vol.90“ベサメムーチョ! 5/5”
(注:これは“ベサメムーチョ!”5号続きの5号目です。Vol.86からどうぞ)
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3daysライブの千秋楽・日曜日。オーディエンスは推定2500~3000人。
パンパンのオールスタンディング!
音环境は、けして最高ではありませんでした。でも顽张ってくれた。みんな。
お客さんも大盛况! 悲鸣のような歓声が上がりました。
日本だと、头のてっぺんから“キャー!”という声なのですが、ムコウのみんなは
男女问わず、ハラの底から“うおおお!!”という声を上げるのですね。あまりの歓
声のすごさに地响きが起こり、ステージがゆらゆら揺れました。
最高の、ステージでした!!!
ものすごい声で爱を表现する彼ら。
歌う时も芝居の时も、ゾクッと来たら“うお……”といいかけるのですが、それを
他のファンが、“シー!”“シー!”と牵制して押さえ、じぃっと聴いている。私の
歌を、芝居を、ひとことも聴き漏らすまいというように。
(これは现地でも初めてのことだそうで、现地スタッフが惊いていました)
そして、终わると地鸣りのような歓声! 拍手! 地団駄!
逆にアンコールでだけ、“残酷な天使のテーゼ”を歌い出すと全员が日本语で大合
唱に! すごいですよ……本当に全部日本语で歌うんです。ひとことも间违わずに。
特に凄かったのは、1分くらいのシンジの声のパフォーマンス(芝居)の后。
そして歌では、意外や意外、オリジナルソング“ENDLESS LOVE”の后!
空気の圧力で浮くかと思ったくらいのエネルギー値でした。
MCのyossyが“蔵马・雪兎・エメロード姫・はるか・シンジ……みんなは谁が一番好
き?”と闻いたら、全员揃って何かを叫ぶので“?”と思っていると、彼女は笑って、
“あなた自身が一番好きだと言ってるんですよ。绪方さん”と言われてびっくり。そ
んなこと、……まるで日本のファンみたい!(という表现が适切なのかな?(^^;)
アンコールが终わった后も、いつまでもいつまでもコールし続けてくれました。
次のイベントが始まるから、もうオガタのパフォーマンスは终わりだよ、とMCが告
げて収まっても、私の楽屋がある下手侧に数百人が固まって、ずぅっと叫んでくれる
たのです。
“OGATA!”“MEGUMI!”“I love you!”“あいしてる!(日本语)”“もう一回
出てきて!”“もう一回会いたい!”“please…!”etc。
次のイベント开始までの约15分间、その声は止むことなく响き渡っていました。
“出て行きたいけどいい?”“次があるから、ちょっと…”“そうだよね”。
ヒートアップした体にかけたナチュラルウォーターは、目から溢れるものも洗い流
してくれました。
ストレートに爱を表现し、热く私を求め続けてくれた、メキシコのファンたち。
2000km・3000km先の町からも会いに来てくれた、何千人のひとたち。
けして裕福な国ではないのに。経済事情は本当に大変な中なのに。
最高に幸せでした。
こんなに爱してくれる彼らの前で、ずぅっとパフォーマンスしていたい。
“帰りたくない。日本に”
思わず、そう、思ってしまうくらいに……。
夜の最后の呑み会(6人)の席で、また、空港の搭乗口で。
コーディネーターのみんなは、“帰って欲しくない”と言ってくれました。
うっすら涙を浮かべながら。私も、涙目でした。
今まで感じたことのないレベルの限界感・绝望感に袭われながら、最后は笑って帰
国できた。
それは、ムコウのファンやスタッフの笑颜の力が大きかったです。
でもやっぱり、深い深い部分からサポートしてくれていた、宫泽・森藤両氏がいて
くれなければ、何もできなかった。ふたりのうちどちらが欠けていたとしても。もし
2人がいなかったら……心が折れた私は、仕事ができずに评判を落とし、いろんなも
のを失っていたかもしれません。
彼らの优しさが、仲间としての绊が、このライブを结果的に成功へと导いてくれた。
そして、オリジナルソングの同期の音に潜んで、密かにココロは私达と同行してく
れていたはずの、バンドメンバーたちの精神的サポートも(笑)。
そしてそして、歌のバックに流させていただいていた、各アニメーション作品のフ
ィルムにこめられた、たくさんのクリエーター・キャスト・スタッフのみなさんのエ
ネルギーという名のサポートも!
やっぱり私は、ひとりじゃなんにもできない。
それを痛感した日々でした。
そして、地球の里侧からこんなにも热く、日本のアニメを爱している人达がいるの
だということを、业界のみんなに伝えたい。夸りを持って贳いたい。もっと。もっと。
もっと!
ありがとう、メキシコ!
ありがとう、みんな!
ありがとう、ジャパニメーション!!!
惩りずにまた行ってみたいです。かの地へ。