三岛由纪夫、没后40年で関连本ラッシュ “仮面”の素颜気さくな一面も
2010.11.23 10:31
壮绝な自决から40年。作家、三岛由纪夫(1925~70年)の命日となる25日
の“忧国忌”を前に、関连书籍の刊行が相次いでいる。10月以降でも10册以上。三
岛の全集や文库を発行する新潮社によると、昨年1年间の重版部数は约17万部に上る
。长引く出版不况下でも、昭和のスター作家の人気は衰えない。(磨井慎吾)
刊行ラッシュでは、60歳代前后の著者が目立つ。三岛と直接交流したほぼ最后の世
代。当时は20歳代で、三岛の姿は“忧国の士”という文脉よりは、気さくで頼りがい
のある父性的な存在の印象が强い。
三岛が私费で运営した民兵组织“楯の会”の元会员、村上建夫さん(61)は先月、
“君たちには分からない ‘楯の会’で见た三岛由纪夫”(新潮社)を出版した。朗ら
かで気配りにあふれた生身の三岛と、周囲の人间との交流を活写する。三岛は东京の自
卫队市ケ谷驻屯地で演说したあとに自决するが、村上さんは“最后の演说の强烈な印象
で、実际の三岛さんがどういう人だったか分からなくなってきている。あれから40年
、后世に伝える最后のチャンスと考えた”と执笔动机を明かす。
関连本刊行の背景には、身近に知る人々が思い出を语らずにはいられない、三岛の人
间的魅力が大きい。
三岛が毎年夏に滞在した静冈県下田市で菓子店を営む横山郁代さん(59)は、“三
岛由纪夫の来た夏”(扶桑社)で、“父のようであり、兄のようであり、演剧部の先生
であり、とびっきりステキな人であった”と描写。国立剧场の演出助手として、晩年の
三岛と亲しかった织田(おりた)纮二・国立剧场顾问(65)は、同书に三岛が浜辺で
くつろぐ写真を提供した。“あらゆる作品、生き方、死に方の中にさえも、芝居がかっ
たものがあった人。结局、あの人の生涯は、どの分野でも‘仮面の告白’だったのかも
しれない”と、初期の代表作を挙げてその人生を振り返った。
一方、“中央公论特别编集 三岛由纪夫と戦后”(中央公论新社)は、论坛志ならで
はの视点で“论客”としての姿を浮かび上がらせる。三岛と论争した石原慎太郎・东京
都知事(78)は、同书で“结局、あの人は全部バーチャル、虚构だったね。最后の自
杀剧だって、政治行动じゃないしバーチャルだよ”と冷静に评しながら、“爱憎半ばと
いう感じもあるけど、あの人のことは本当に好きだった”と述懐している。
没后40年の今年は三岛の著作も好调だ。多くの作品が増刷されている。“金阁寺”
など主要作のほとんどを文库化している新潮社は“记录で确认できる限りの累计発行部
数は2400万部以上”と说明している。
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/101123/bks1011231033001-n1.htm