Re: 鱿鱼乾基金

楼主: nono0520 (和米基喝杯咖啡)   2016-12-05 19:58:55
CREA 2016年12月号
SPECIAL ESSAY
村上春树“东京するめクラブ”より、熊本再访のご报告
全文网上公开
http://crea.bunshun.jp/articles/-/12034
“东京するめクラブ”より、熊本再访のご报告 (前篇)
文=村上春树
今年4月のあの地震を间に挟んで、1年3カ月ぶりに目にする熊本市内はずいぶん様変わ
りしていた。まず最初に感じたのは、ずいぶん建物の数が减っているなということだっ
た。まるで栉の歯が抜け落ちたように、通りのあちこちに空き地が目につく。隣家を失
ってむき出しになった建物の侧壁も生々しかった。そしてコイン・パーキングの数がず
いぶん増えたみたいだった。たぶん空き地にしておくよりは、ということで驻车场が増
えたのだろう。だから街に全体的に“すかすかしている”という雰囲気が漂っている。
そしてもちろん、まだ取り壊されていない(あるいは修复されていない)多くの伤ついた
家屋があちこちに残されている。ほとんど倒壊寸前のものも少なくない。胸塞ぐ风景だ

熊本市在住の吉本由美さんは“大きな建物が突然なくなって、见惯れた风景ががらりと
违うものになってしまって、そのことにとても惊かされる”と言っていたが、その気持
ちはよくわかる。仆も阪神・淡路大震灾のあとしばらくしてから神戸と芦屋を访れて、
“ああ、昔とはずいぶん眺めが违うものだな”と惊いたことを覚えている。それはもう
仆が心の中にとどめている故郷の街ではなかった。たくさんの家屋が崩れて空き地にな
り、そこに新しい建物が建てられていく。古くからあったお店が消え、新しいお店が生
まれる。そのようにして新しい街が作られていく。
熊本の街を见ていると(今回は市内しか见られなかったけど)、そういう灾害によって“
伤つけられた街”のひりひりとした痛々しさを肌に感じるのは言うまでもないことだけ
ど、それと同时に、それでも新しく再生していこうという“立ち上がる街”の新鲜な息
吹のようなものを、そこかしこに感じとることもできた。
あるいは人々の“平常复帰”への强い意志というか。
楽しく盛り上がったチャリティー・イベント
人の営みなんて、巨大な自然の前では所诠はかないものだけど、とにかく立ち上がらな
いことには何も始まらない。そうやって日本人はこれまでもがんばってきたのだろう。
都市部と郊外部とでは事情も异なっているだろうし、もちろん一概には括ってしまうこ
とはできないだろうけれど、4日间熊本の街を歩き回って、いろんな人たちと话をして
、个人的にはしっかりと前向きの印象を受けた(地震発生から间もない时期に访れてい
れば、また违う印象を持ったのかもしれないが、住民のみなさんがまだ被害の涡中にお
られるときにやってきて、かえって迷惑をかけることになってはいけないと思ったので
、5カ月の间を置いて访问することになった)。
今回の、9月初めの熊本行きの目的のひとつは、熊本复兴支援“するめ基金”活动の一
环として、チャリティー・イベントを催すことだった。都筑响一くんと吉本由美さんと
仆とで集まって何かをやって、その入场料を“するめ基金”の一部とすること。それで
“早川仓库”という催し物会场(昔の醸造所を改筑したとても兴味深い施设だ)を借りて
、250人近くの人を集め、トークと朗読会みたいなことをやった。远くはわざわざ青森
からみえた方までいて、3时间ほどの“集会”だったけど、みんなでなかなか楽しく盛
り上がりました。お酒でも饮みながらリラックスしてやれればよかったんだけど、事情
があってそれはできなかった。
もうひとつ、実际に熊本に来て、その现在の状况を目にして、全国のみなさんから寄せ
られた“するめ基金”をどのように使うか、その使途を决めるという目的もあった。大
事なお金だから、もちろん大事に慎重に扱わなくてはならない。というわけで、3人が
それぞれに“私は熊本复兴のこういうところにお金を使いたい”という意见を述べあっ
た。寄付の受付は年末まで続くので、最终的に缔め切られた段阶で、集まったお金の具
体的な使い途をあらためてご报告したいと思う。段阶に応じて‘クレア’に活动レポー
トをアップしますので、どうかごらんになってください。(后编に続く)
CREA编集部より
CREA编集部では、熊本県を震源とする“平成28年(2016年)熊本地震”におきまして、被
灾地のみなさまの支援を目的とした“CREA〈するめ基金〉熊本”を立ち上げました。
被灾地のみなさまには、あらためてお见舞い申し上げます。
开始以来、たくさんの方からご寄附をいただいております。基金の趣旨にご賛同いただ
いた方々に厚く御礼申し上げます。
支援金の募集は、2016年内を持って缔め切らせていただきます。
12月2日现在のご寄附の総额は13,005,309円です。
使い方や支援先については、今后、随时ご报告させていただければと思います。
支援金の募集は缔め切りますが、これからもこの活动は続けていきます。引き続き、ど
うぞよろしくお愿いいたします。
2016年12月6日CREA编集部

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