No.358 前夜
■遂に…
‘レディ~~~~ス エン ジェントルメ~~~ン!!!’
‘いよいよこの日がやってまいりました!!’
‘人类の!!更なる発展に向けての新しい门出です!!’
‘新大陆への旅立ちィィイーーー!!!’
‘前夜祭イイイーーースタァーーーーアットオオオオ!!!’
BW号の目前に设営された特设ステージに数十万~数百万の人が押し寄せている
热気に包まれている来场者
‘ごきげんよう!!伟大なる歴史の生き証人达よ!!!’
‘これより先!!诸君らが体験する事すべてが歴史だ!!!そう君は歴史だ!!!’
‘それでは早速登场していただきましょう!!!’
‘现代の箱舟を実现させし伟大な巨人!!!我らが国王!!!’
‘ナッスビィィイイイィイイホイコォ~~ロォオオ~~~~オ!!!’
奈落からせり上がってくるホイコーロ
両手を高々と突き上げている
観众から大歓声
‘言いたいことは1つだホイ!!’
‘ワシは!!伟大なるカキンの王である!!!’
‘新大陆は!!我らと共にあるホイ!!’
“国王!!国王!!国王!!”
‘そしてェ第二会场では総责任者であるビヨンド氏と伟大なる国王の血を受け継ぎし王
子たちが歴史的航海の第一歩を待っております!!’
片手を掲げ観众にアピールするビヨンドと王子たち
ベンジャミン(前夜祭には全员参加か…明日のセレモニーに一体何人が残るかだな…)
チョウライ(まぁ最后に胜つのはこの私だ…!)
ツェリードニヒ(愚民共よく见ておけよ この俺が)
ツベッバ(この私が次の王…!!)
タイソン(アタシこそが…♥)
‘さぁ~~~いよいよ国王を乗せた飞行船がB・W号に向かいます!!向かいます!!’
‘命を悬けて自ら前人未到の地へ民众を导く王が!!かつていたでしょうか!?いや いな
い!!!’
‘伟大な国王が!!伟大な船へ!!今正にィィィ!!!’
‘伟大に到着いたしましたァァアアアアーーーーーア!!!’
‘王子とVIPを乗せた飞行船が次々と后に続きます!!’
‘海上では一般乗客を乗せたフェリーがB・Wに向かい始めました!!どうだ世界よ!!!
これが伟业だァッ!!!’
‘我々も大いに楽しみましょう!!祝いましょう!!’
船内のパーティ会场でVIPと谈笑する王子たち
警备队“B・Wは5层构造で1层が王族とV5の政财界の要人 2层が各界の著名人・
富裕层 3层以下が一般渡航者区域だ”
警备队“各层の连络通路は王立军によって戒厳令に准じるレベルでの警备が行われてい
る”
警备队“特に2层と3层はぶ厚い壁で遮断されており非常时しかも2层からしか开闭で
きない”
警备队“故に"狩场"は1层と2层のみだが船の中では节度を保て”
警备队“本格的な祭は二か月后上陆のセレモニーが终わった后だ それまで我々は兵(ソ
ルジャー)ではなく警护(ガード)だからな”
警备队“唯一第一王子(ベンジャミン)殿の命があった场合に“急袭作戦”を敢行するが
余程条件がそろわないと厳しい”
警备队“各王子の居住区は厳密に区切られていて生活の全てがその中で済む为 各护卫
同士の接触も少ない”
警备队“王子全员が集うのは毎周日曜に予定されている要人を呼んでの晩餐会だがこれ
も王子ごとの入退馆时间が决められており移动中に王子同士がすれ违う事はない”
オイト?“━━というわけで今の所は全く机会がありません もしかしたらずっとこの
ままかも…”
クラピカ“警护上はむしろ好都合です その间に継承戦を回避する道を探りましょう”
オイト“ええ”
クラピカ“船内电话で他の王妃や王子へのコンタクトは可能ですか?”
オイト“下の妻から上の妻へは电话する事は出来ません それに电话は军が管理してい
るはずです”
オイト“中立の立场で継承戦を见守る王立军が通路を监视しています 行动は全て把握
されている状况…”
オイト“これでは暗杀なんて到底不可能な话 王の真意がよくわかりません”
クラピカ(もちろんこの状况でも抜け道は多数あるが…念能力者の存在を考虑に入れる
と可能性は无限に等しい)
クラピカ(まずは敌の戦力を把握し力関系を测らねばならない…现状は各王子が所有す
る警备兵の数しかわかっていないが)
クラピカ(念能力者の有无を抜きにしてもこちらの戦力は乏しい…居住区外の警备を担
当している准协会员(ハンター)も我々の味方ではない…むしろ危険だ)
クラピカ(试験当时カキン侧の受験者にすら里事情は知らされていなかったのだろう…
それによって殆どのカキンの警护兵はオレの锁もすり抜けた…!)
クラピカ(渡航中だけの期间限定での准协会员资格であり身内の护卫という事で暗黒大
陆组よりは审査が甘かった点も里目に出た形…)
クラピカ(これによって1层の王子居住区の外には150名近い临时の准协会员(ハンター
)が里の任务を隠しながら徘徊する事となった…)
クラピカ(十ヶ条の改订を避けて第二条に准会员という副项目を付けるといういかにも
中道的な対処は结果的に白黒をつけてリスクを明确にしておく场合よりも余程)
クラピカ(不确定要素を増やし想定外の事态を招く确率を上げた気がしてならない…!
)
クラピカ(それとも…ツェリードニヒへの接触と血生臭い王位継承戦に関わっているオ
レ固有の事情がオレを过敏にさせているだけなのか…)
クラピカの携帯に着信
ミザイ“クラピカ”
クラピカ“ミザイか どうした?”
ミザイ“俺は一般乗客(3~4层)に専念だ 予想よりはるかに犯罪発生ペースが早い”
ミザイ“チケットの伪装・盗难 人种冲突やら酔っぱらいの喧哗やらなりすまし 窃盗・
暴行・诸々だが虚伪报告も多数确认されてまさに混沌(カオス)だ”
ミザイ“どうやら“犯罪行为で谁かのチケットが无効になるとすでにチケットを持って
いる者の乗船枠が増える”というデマが発端らしいんだが”
ミザイ““告発者のチケット枠が増える”というって所まで噂がエスカレートしている
”
ミザイ“カキン军の対応も一贯性が无くてこのままだと最悪暴动が起きかねない状况だ
”
ミザイ“そこでボトバイとオレが补佐役で军と民间警备を统率する事になった そんな
訳で出発直前の十二支ん会合には出席できない”
ミザイ“カキンの杜撰さを大分过小评価していた 计画书はまったく意味をなしていな
い 特にひどいのは医疗チームだ”
ミザイ“诊疗施设が3层では3か所 4层と5层は1か所だけで5层にいたっては医者
が常在しない”
ミザイ“施设数は计画の1/5 医者は当初予定の1/15という有様だ”
ミザイ“逆に上位层は20人に1人が医者だって言うからあきれる”
ミザイ“やむを得ずチードルがスタッフの补充と再编成に奔走している真っ只中だ”
クラピカ“その様子だと会合そのものが飞びそうだな”
ミザイ“かもな オレも出発前の连络はこれが最后かもしれない くれぐれも気を付けろ
よ”
クラピカ“ああ”
クラピカ(下が混乱するのはタイミングによっては利用できるかもしれない…)
クラピカ“オイト王妃 万が一に备えて非常时の避难経路を确认し情报共有しておきま
しょう”
オイト“…非常时?今以上の何が起きると言うのですか?”
クラピカ“例えば事故や暴动などで火灾が発生した场合2层と3层间の连络ゲートが解
放される可能性があります”
オイト“!”
クラピカ“上手くいけば军と王子达の目を逃れて一般客に纷れることも可能かもしれま
せん”
クラピカ““知る事”で生き残る确率は大幅に上がります “わからない”よりも“出
来るかもしれない”方が生死を分ける状况判断で结果に著しい成果をもたらすのです”
ガタガタと震えだす王妃
クラピカ“王妃…?大丈夫ですか?”
オイト“私は…覚悟していました…この船で……私たちは…死ぬ…と”
オイト“それが…望みがあると思ったら急に……”
クラピカ“…少し休まれた方がいいでしょう その间に私が必要な资料をそろえておき
ます”
オイト“…ええ ありがとう”
クラピカ“王妃と王子を寝室へお连れしてくれ”
王妃たちに背を向け船内电话を使用するクラピカ
クラピカ“システム管理室につないでくれ”
クラピカの背后でベビーカーからどす黒いオーラが漏れ出す
惊き振り返るクラピカ
オイト“? どうかしましたか?”
クラピカ“…いえ”
■そして动き出す━━
次周へ
予告 船内で交错する思惑!!次号、クラピカが…1?
20代では出来たうつ伏せでの执笔が体が硬くなって出来ない <义博>