https://myjitsu.jp/enta/archives/114908
オタクたちを魅了する女神として长年君临していた女性声优たちが、その座を夺われつ
つある。
2022年にリリースされた楽曲に関する数字が、轩并み振るっていないのだ。入れ替わる
ように数字が强くなっているのが、昨今流行りのVTuberだという。
声优たちのアイドル売りは限界なのか
2022年も声优たちのアーティスト活动は盛んに行われ、さまざまな楽曲がリリースされ
た。しかし‘オリコン’発表のCD初周売り上げ枚数を振り返ってみると、その数字は悲
惨と言わざるを得ない。
おそらくシングルでは1位から楠木ともりの‘遣らずの雨’、大西亜玖璃の‘はじまる
ウェルカム’、东山奈央の‘あの日のことば / Growing’といった顺序となるのだが、
いずれも初周売り上げは7,000枚前后。またそれ以下のCDでは5,000枚以下がほとんどで
、1万枚を超える楽曲すら现れていない。
かといって、上位のCDもミニライブやじゃんけん大会などのイベントチケットや、付属
特典が付いた上での数字。より纯粋なCDだけの売り上げを考えると、恐ろしい结果にな
りそうだ。
これを见たネットユーザーの间では、《ついに声优バブル崩壊だな》《数年前はまだ数
万枚とか売れてたのに…》と动揺が走っている。
もちろん、昨今ではCDで音楽を聴く层は减少倾向にあり、YouTubeやストリーミングサ
ービスを使うケースがほとんどだろう。しかし売り上げ上位楽曲のYouTube再生回数を
见ても、ほとんどが50万回を下回っており、いずれにしても大ヒット曲は生まれていな
いように见える。
そもそもアイドル系の楽曲は、ファンが何度もリピートして再生することが大前提なの
で、比较的再生数は実态よりも上乗せされるはず。やはり现在进行形で、热量のある声
优ファンが减っているのではないだろうか。
音楽市场でも绝好调のVTuber
女性声优の楽曲セールスが苦戦を强いられる一方、声优と入れ替わる形で人気が浮上し
ているのがVTuberたち。本业の配信だけでなく、音楽面でも绝好调となっているようだ
。
たとえばその笔头と言えるのが、‘ホロライブ’所属の人気VTuber・宝钟マリン。今年
7月にリリースした楽曲‘I’m Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを た
からばこからみつけた。’は配信限定ではあるものの、YouTubeで公开されたMVは、す
でに1,570万再生を突破している。
https://youtu.be/vV-5W7SFHDc
また、同じく“ホロライブ”所属の凑あくあは、YouTubeの公式広告にオリジナル楽曲
‘#あくあ色はsっと’が使用されたことが话题になっていた。
https://youtu.be/6bnaBnd4kyU
他にも近年では、多くのVTuber楽曲がアニメやゲームのタイアップに登场。また、声优
と违いレコードレーベルとの関系性がない分、カバー楽曲を発表するフットワークが軽
いのも大きな强みだろう。
実际に人気VTuberのカバー楽曲は、数百万再生を记录するのも当たり前という势いだ。
かつて声优たちのアーティスト活动を盛り上げていたファンたちは、今はVTuber市场に
移行しているのかもしれない。
ここ十年ほど、声优业界は安易なアイドル売りを推し进めていたが、度重なるスキャン
ダルやいずれ来る结婚の不安などもあり、ファン离れが问题となっていた。遅かれ早か
れアイドル声优という売り方が破绽するのは、时间の问题だったのだろう。
その点、VTuberは永远にプライベートを隠せる、ある意味アイドルの究极系。オタクが
三次元より二次元を优先するのは必然なのかもしれない。
文=富岳良