饿狼チーム ストーリー/饿狼队 背景故事
“キムのダンナ、ばんざーい!”
“健闘を祈ってるでヤンス~!”
チャンとチョイの空々しい、いや嘘くさい、もとい悬命なエールを受けながら、キムと
テリーは空港のロビーで人を待っている。
この异例の取り合わせが决まるまでには、もちろん纡余曲折があった。
“金老大,万─岁!”
“我们会祈求你武运昌隆的啦~!”
在陈和邱拉开嗓门、虚情假意拼命呼喊的声援声之下,金和泰瑞在机场大厅等着人。
会产生这种破例的组合,当然是有一段迂回曲折的故事了。
度重なるアンディとのすれ违いに业を煮やした舞が“そうよ二人で参加‘しなければ’
いいのよ”と、强引にKOF期间中にバカンスを决め込むと、ムエタイのタイトルマッ
チとバッティングしてしまったジョー・东も不参加。 去年チームを组んだグリフォン
マスクは既に别チームでエントリーを済ませていたとあって、一时期テリーは途方に暮
れていたものである。
因一再与安迪擦身而过而脑怒的舞说了“对啦只要两个人‘都不参加’就行了”这番话,
强行在KOF赛事期间中安排了渡假,而为了泰拳的头衔战而进行打击训练的东丈也不会参
加。
去年一道组队的狮鹫假面葛立芬则已经加入了别的队伍,一时间泰瑞还真是走投无路了。
そこにノコノコと现れたのが、ネギを背负ったカモならぬダックであった。
“ヘイ、テリー? ずいぶん感じが変わったなア”
派手な服装にサングラス、髪型はモヒカン、独特のステップとハイ・トーン。
サウスタウンのちょっとした名物男、ダック・キングとの再会に、テリーは闇夜に光明
を见出した気分だった。しかも、
“KOF? OKOK、ちょうど退屈してたところだぜェ♪”
此时漫不经心现身的,是送好事上门的达克。
“嘿,泰瑞? 感觉你变了不少呢。”
穿着华丽服装配上墨镜,留着莫西干头,以及独特的步法和高音调。
在南镇还算小有名气的奇人,与达克.金再会,让泰瑞感觉像在一片黑暗当中乍见一线光
明。而且,
“KOF? OKOK,正巧这阵子我也正嫌无聊没事干呢♪”
と、その场で二つ返事で引き受けてくれたとなると、ダックの浓い颜が神々しくさえ见
えてくるから不思议である。
“で、あと一人はどうするんだテリー。KOFは三人で一チームだろ?”
“ああ、それにはアテがあったんだが・・・・・・”
就这样当场爽快地连声答应了,达克那深遂五官看上去竟会如此神圣庄严,直叫人感到不
可思议。
“那么,还差一个人该怎么办啊泰瑞。KOF是一队三人没错吧?”
“是啊,虽然我心里倒是有不错的人选啦……”
テリーはキム率いる韩国チームから、ひとり分けてもらうつもりだったという。
确かに去年の大会では、ジョン・フーンの参加によってチョイ・ボンゲが不参加となっ
ていたから、今年もと考えるのは自然の流れである。
ただ、今年はそのジョンが参加しないため、韩国チームは3人で定员ピッタリとなって
しまうのだ。
原来泰瑞打算把金一个人从韩国队拉过来。
确实在去年的大会中,因全勋的加入,所以变成邱丰凯没有参赛,而今年本来自然会依照
这方式来组队才是。
然而,因为今年全勋不参赛的缘故,韩国队就变成刚好符合3人参赛的规定了。
“チッチッ、テリー、じゃあキムを诱えば万事解决じゃないのか?”
“そりゃあキムが参加してくれれば心强いが、それは无理だろう”
“なんで”
“チャンとチョイがあぶれちまう。あいつらだってKOFを目标に锻えてきたんだ。俺
たちが割り込んだら気の毒じゃないか”
“嘿嘿,泰瑞,那么你去邀金过来不就万事OK了吗?”
“金若是能够加入的话当然是很让人放心,不过应该不行吧。”
“为何。”
“这样子会害陈和邱组不成队啊。他们也是每天以KOF为目标努力锻练过来的。若我们横
刀夺人的话他们不是太惨了吗。”
ダックは大げさに首を振った。やれやれ、仕方ないなこの男は・・・・・・といった风
情である。
“あのなテリー、よーく考えてみろよ”
“? あ、ああ”
“あのキムの弟子二人は、自分から进んでKOFに参加してるのか?”
“・・・・・・”
“な?”
达克大动作地摆着头。看起来就像是在说……哎呀呀,这男的还真是无药可救了。
“我说啊泰瑞,你试着好─好地想一想。
“? 啊,嗯嗯。”
“那个金的弟子两人,会自己跑去参加KOF吗?”
“……”
“对吧?”
※ ※
“テリーのダンナ、ダックのダンナ、ばんざーい!”
“优胜を信じてるでヤンスよ~!”
この话を持ちかけたところ、渋るキムとは対照的に、チャンとチョイはその场で踊り出
し兼ねない様子で、テリーの提案を全面肯定した。
“キムのダンナも、たまには俺たちを切り离して、レベルの高い闘いを目指すべきだぜ
”
“泰瑞大哥、达克大哥,万─岁!”
“我相信你们一定会拿到优胜的啦~!”
当提出这建议时,与面有难色的金对照,从陈和邱差点当场手舞足蹈的样子看来,是完全
赞同泰瑞的提案了。
“金老大偶尔也是该与我们分开,目标朝向更高水准的战斗才对。”
“アッシたちはこの次のKOFへ向けて长期计画でトレーニングするでヤンス”
などと心情を粉饰し、正当化することも忘れていない。3人が飞行机に乗り込んだ今も
、ロビーで小旗を振りつつ、3人の门出を祝福して殊胜さをアピールしている。
どんな小知恵がついたのやら、たとえキムが难癖をつけたくとも、穴らしい穴を见つけ
ることはできなかっただろう。
“我们也是为了这次的KOF一直在做长期训练计画的啦。”
仍然没忘记要掩饰真正的心意,讲出正当化的理由出来。即使到3人即将搭飞机起程的这
天,依然在大厅挥着小旗子,表现得对3人的出发给予高度祝福。
看来是有些小聪明,即使金有些爱吹毛求疵,应也找不出可挑毛病之处吧。
“今回は教育も更正も抜きか。キム、少し物足りないんじゃないのか?”
“そんなことはありませんよ、はっはっは・・・・・・”
いつもの爽やかな笑颜も、心なしかキレがない。
このままでは试合でも実力を100%発挥してくれるかどうか・・・・・・。
テリーは一计を案じ、キムを肘でつついた。キムを挟んで反対侧のシートに座っている
ダックに闻こえないよう、声のトーンを低める。
“这次参加无需进行教育和更正了。金,会不会觉得少了些什么啊?”
“没有那么回事,哈哈哈……”
虽仍是一脸飒爽的笑容,却好像心不在焉,没有往日的英气。
一直是这个样子的话在比赛时究竟能否发挥100%的实力呢……。
泰瑞心生一计,用手肘戳了戳金。拉着金为了不让坐在座位另一侧的达克听到,压低声音
说道。
“なぁキム。ダックのことだけど、いつまでもあんな格好で将来は大丈夫かな”
“・・・・・・”
“あいつの将来を考えたら、このKOFを机に‘更正’してやった方がアイツのためか
も知れないぜ?”
“なるほど・・・・・・。确かにテリーさんのおっしゃるとおりかも知れません”
“我说金。关于达克啊,一直都打扮成那副德行,将来真的没问题吗。”
“……”
“为了那家伙的将来着想,趁这次KOF的机会对他进行‘更正’或许才是真的为了他着想
才是?”
“原来如此……。也许正如泰瑞兄所言。”
いくらか覇気を取り戻したキムは、腕组みをして考え込んだ。
その反対侧の座席に座っていたダックが、キムを肘でつついた。
“ヘイ、キム。テリーのことなんだが、いつまでも定职に就かずに风来坊を続けてちゃ
ダメだよな? オレはトモダチとして心配してるんだゼ?”
“・・・・・・”
“テリーにまっとうな生活ってもんを‘教育’できるのは、キム、おまえだけだぜ?”
回复了不少霸气的金,抱着胳膊沈思著。
而坐在另一侧座位的达克,用手顶了顶金。
“嘿,金。关于泰瑞啊,一直都不去就职当个流浪汉下去是不行的对吧? 我们做为朋友
也很为他担心呢?”
“……”
“能够‘教育’泰瑞过像样生活的,也就只有金你一人而已囉?”
“なるほど・・・・・・。确かにダックさんのおっしゃることにも一理ありますね”
キムはさらに一层元気を取り戻した。
组んでいる腕にも力が入る。
今度のKOFに临むにあたって新たな目标を得た彼は、それに向かって着実に行动を开
始するに违いなかった。
そんなテリーとキムとダックを乗せて、飞行机がサウスタウンの空に舞い上がった。
“原来如此……。确实达克兄你说的话是有几分道理。”
金又更加回复了一层元气。
抱着胳膊的双手又更加有力了。
在这次即将到来的KOF赛前取得了新的目标,看来他肯定会为此扎实地展开行动吧。
载着泰瑞、金和达克的飞机划向南镇上空的天际。
※ ※
“・・・・・・行っちゃったでヤンスね”
“だな”
“あの二人、キムのダンナのことをちっともわかってないでヤンスね”
“全くだぜ”
“どんな风に更正されて戻ってくるのか、ちょっとだけ楽しみでヤンス”
“……他们已经走掉了的啦。”
“是啊。”
“那两个人,完全不了解金老大为人的啦。”
“说的一点不错”
“到底回来时会被更正成什么德行,还真稍微有些期待的啦。”
“・・・・・・”
“・・・・・・”
“でも、ほんの少しだけ寂しいでヤンスね・・・・・・”
“ああ、ほんの少しだけな”
“……”
“……”
“不过,还真有一丁点感到寂寞的啦……”
“啊啊,不过就只那么一丁点而已啦。”