関空悲鸣! 外国人観光客急増で入国审査が追いつかない “早く”“厳格に”板挟み
http://www.sankei.com/west/news/150607/wst1506070050-n1.html
中国人をはじめとするインバウンド(访日外国人の旅行)が急増している関西国际空
港で、入国审査を担当する大阪入国管理局が悲鸣を上げている。円安などを背景に、今
年に入ってアジアからの観光客がさらに増加、混雑のピーク时には管理职も动员して“
非常时态势”でしのいでいるが、押し寄せる観光客を前に焼け石に水だ。厳正さが求め
られる审査と迅速さとの板挟みのなか、あの手この手で混雑缓和策に奔走している。(
有年由贵子)
千人の列
5月下旬の平日、関西国际空港第1ターミナルの南入国审査场。午后0时半ごろ、中
国や台湾などからの便が相次いで到着し、入国审査ゲートには、パスポートを手にした
外国人観光客らが続々と并び始めた。
“メーク・ライン(列を作って)。メーク・ライン”“日本の方はこちらですよ”。
旅行会社の添乗员や入管职员らの大声が飞び交う。
ベルトで仕切られた外国人向けのスペースは、あっという间に全长200メートルほ
どの长蛇の列に。空きスペースに最近新设された列も瞬く间に人で埋まり、行列はさら
に160メートルほどのびた。その数、约千人。
“4月に入ってから特に多い。便が集中する时间帯には、手前の検疫所まで旅行客が
滞ることもあります”と大阪入国管理局関西空港支局の担当者は话す。
中国・北京から社员旅行で访れたという中国人女性(37)は、“到着からすべての
手続きを终えるまで2时间近くもかかった。早く大阪や京都に行きたいのに、とても疲
れた”とぐったりしていた。
昨年の1.5倍超
同支局によると、アジア便が国际线の约85%を占める関空では、円安やビザ缓和に
伴う中国便の増便などを背景にアジアの観光客が急増。昨年度、関空から入国した外国
人客は过去最高の352万人に达し、国内の主要空港で初めて日本人客を上回った。
さらに今年に入ると、外国人客は昨年の1・5倍超のペースで増加し、花见シーズン
を含む4月には1カ月あたりとしては过去最多の46万人が入国した。
一方、入国审査官の定员数は平成26年度末现在で271人で、入国外国人数が半分
程度だった18年度末当时と比べても38人しか増えていない。外国人の入国审査の日
ごとの最长待ち时间は40分を超えることもしばしばだという。
干部も现场に
审査官は日々、计约100人が関空内の3カ所の入国审査场で勤务。一度ゲートに入
ると3~4时间は“缶诘め状态”となる。支局长ら干部职员も现场に入るほか、ゴール
デンウイークなどの繁忙期には大阪入国管理局の本局からも応援を受け、“何とか耐え
しのいでいる状况”(干部职员)だ。
昨秋からは、事前に指纹登录を済ませた日本人や中长期在留者ら向けの自动化ゲート
を、入国审査场に新たに8台导入。余った职员や空いた审査ゲートを外国人审査用に振
り向けている。
法务省では混雑缓和に向け、今年度に関空の入国审査官を39人増员することを决定
。同省は“5年后の东京五轮に向けて访日外国人2千万人の受け入れを目指すわが国と
しては、どの空港も最长の待ち时间は20分以内に短缩したい”とする。
関西空港支局の职员の一人は“一番の‘おもてなし’はとにかく早く入国してもらう
こと。もちろん厳格で间违いのない审査が第一だが、少しでも待ち时间を短缩したい”
と话している。