No.367 同期
煽り:静かなる焦燥…!
クラピカ・オイト・ビル・シマノの4人が室内にいる虫を捜索している
オイト(…いざ探すとなるとなかなか见つからないものね…)
クラピカ(そろそろツベッパの兵队が来る时间だ…)
クラピカ(このままズルズル见つからないと…かなりマズイ…!)
スラッカ“あいつら…何かゴソゴソしてねーか?盗聴器でも探してんのかな~”
ハシトウ(念能力…通常视えないものが视えると言っていたな…)
ハシトウ(全员で探しているのはそれを隠すためのフェイクじゃないのか…?)
インターホンが鸣りビルが応対する
マオール“マオールだ”
クラピカ“通してくれ”
护卫兵たちに状况を说明するクラピカ
クラ“これから来るのはツベッパ王子の私设兵队长”
クラ“ツベッパ王子とは念能力についての情报提示を条件に和平を结ぶ予定だ”
クラ“渡す情报が同等のものである事を确认してもらうためと余计な疑念を持たれない
ために”
クラ“警护兵全员に同席していただきたい”
クラ“警护兵控え室で说明しよう。ビルその间王子达を頼む”
ビル(あえて一番奥の部屋を指定したのはその间に残りの部屋を隅々まで捜索しろって
事だな…!)
バビ“待った!王妃と王子も同席愿おう”
バビ“情报掌握と王子の警护は両方俺の最重要任务だ。国防法上これは譲れない”
クラ“…承知した。王妃こちらへ”
ビル(俺とシマヌ(原文ママ)で虫は探す。见つけたら捕获しとくぜ)
クラ“ただし场所を主寝室に変更させてもらおうか”
クラ“警护兵の控え室は大量変死があった阴惨な现场だからな”
バビ“わざわざ移动したがる理由は何だ?ここで说明すればいいだけの话だろう?”
クラ(どうしてもこちらに主导権を握らせないつもりか)
クラ“ここもつい先刻何人も人が杀された场所だ!王妃の御心痛を虑れ!”
クラ“出来る限り负担のかからない环境を作るのも我々の仕事だ。そこに异论の余地は
あるまい!”
マオール“すこぶる正论だな。私もオイト王妃の御心労に加担するのは本意ではない。
手早く済ませよう”
マオ“宜しいかな?第1王子私设兵”
クラ“こんなに同席者がいる事は想定外だったかな?”
マオ“问题ない。我々が求めているのは‘ネン’の情报だけだ”
マオ“そして情报は结局使う者次第だからな”
クラ“同感だ”
クラ(大した自信だな)
クラ(だが、こと念に関しては目で见たものさえ真実とは限らないぞ)
主寝室に移动后说明を始めるクラピカ
クラ“──という訳で‘念獣’とは仪式によって生まれた念能力を持つ生き物”
クラ“王子达のオーラをエネルギー源にし宿主である王子を守る役目がある”
クラ“王子达の资质や性格の影响を多分に受ける为その能力や姿は多様で予断は禁物だ
”
クラ“共通しているのは‘王子を守る’という目的。しかしそれが最优先という保証は
ない”
何かを発见し固まるクラピカ
オイトがクラピカの视线を辿るとドアと天上の间に一匹のゴキブリがいた
クラ(…いた…!)
クラ(く………っそ、こんな时に…!どうする!?)
クラ(この机会は绝対に逃せない!しかし俺の…王妃の能力を知られてはいけない…!
)
スラッカ“ゴキブリ…?”
ハシトウ“む。あれを见ているのか…?”
バビ(それにしては反応が少し过敏だな)
オイト“何をボサッと见ているのです!早く捕まえて!汚らしい!”
クラ“!”
オイト“ここで杀すのは绝対ダメよ!どこか他の场所で処分してちょうだい!”
バビ“…”
ハシトウ“承知しました”
スラッカ“…で、どうするよ?肩车で捕るか”
クラ(成る程…これなら自然に捕获が可能…!そしてスキを见て…)
クラ(しかしバビマイナ达の目を盗んで秘かに能力を発动する事は可能か!?)
クラ“ビル!シマノ!(原文ママ)ちょっとこっちへ来てくれ!”
駆け付けるビル达
クラ“あのゴキブリを捕えてくれ”
ビル“わかった”
クラ“ただし念でだ”
ビル“!?”
クラ(おそらくそれは不可能…ならばあえてこちらから披露する!)
クラ“百闻は一见にしかず。せっかくの机会…あのゴキブリを使って念能力の一端をお
见せしよう”
クラ(ただし…虚実を混ぜて…!)
ビル(おいおい俺には虫を生け捕りにする念能力なんてねーぞ!?)
クラ“彼は操作系の能力者。操作系とはその名の通り物质や生物を操る力を持つ者の事
”
バビ(…!?自分达の方から能力まで明かすのか!?一体何を考えている…?)
クラ“オーラを虫にぶつけると能力が発动する”
クラ“これからビルがあのゴキブリにオーラを飞ばす!”
クラ“オーラ自体は视えなくともその后のやりとりで念能力の存在を証明してみせよう
”
クラピカが说明している间にこっそりとビルの背后に移动するオイト
ビル(そうかオイト王妃が…!搅乱か!)
ビル“いくぜ!”
オイト(ステルスドルフィンは私とクラピカにしか视えていない…!だから)
オイト(能力の有无に関わらず周りの人にはビルが能力を使っている様にしか视えない
はず!)
ドルフィン“オイト様能力発动いつでもOKです!”
ゴキブリに向かって手を伸ばすビル
ビル“オーラを飞ばす!”
オイト(発动!)
ドルフィンの注射器からオーラが放出されゴキブリにヒット
ドルフィン“同期完了同期完了”
ドルフィン“オイト様、贵方はターゲットの感覚をハックしました!”
ドルフィン“ターゲットを自在に操作する事が可能です”
ゴキブリの视界をジャックしゴキブリ越しに护卫兵を见るオイト
ハシトウ“…动かないぞ本当に何かしたのか?”
スラッカ“俺达に能力がないと思ってテキトーな事言ってんじゃね~のかァ~?”
迫真の演技を続けるビル
ビル“能力ゥゥゥ発动ォォ!”
オイト“…あっ…”
クラ“大丈夫ですか!?”
オイト“色々あって本当に疲れました…少し休ませて。シマヌ(原文ママ)王子をお愿
い”
王子をシマノ(シマヌ)に预け目元をタオルで覆うオイト
クラ(上手いぞ…目を闭じたあの体势なら谁も王妃が操作しているとは考えまい)
ビル“何かリクエストはあるか?出来るだけ普通じゃあり得ない动きを具体的に言って
くれ”
バビ“…そうだな。空中で指示通りに飞ばした后、指にとまらせてみてくれ”
ビル“指はカンベンしろよ。ペンでいいだろ”
オーラに包まれたゴキブリが飞ぶ
サカタ“ゴキブリ飞んでるとこ初めて见た!”
ビル“まずは时计回りに旋回させる”
ビルの指示通りに旋回するゴキブリ
ビル“次は観覧车みたく縦回転”
縦回転するゴキブリ
ビル“横に8の字…着陆っと”
ビルの持つペン先に着陆するゴキブリ
ハシトウ“たしかにこれは他に说明がつかないかもな…”
サカタ“机械…には到底见えないもんな”
ビル“んじゃこいつはそのまま処分してくるぜ”
退室するビル
クラ“念能力あ条件次第でより强力な能力を使うことが出来る”
クラ“精神的・肉体的・环境的・数量的など条件は多様だが原则ハイリスクハイリター
ンだ”
クラ“基础的な能力を得るだけでも通常の数倍から十数倍の力が出せる”
クラ“故に念能力者とそうでない者とでは戦力に大きな差が生じる”
クラ“比喩ではなく文字通り大人と子供以上の差だ”
クラ“バビマイナ…君も念能力者のはず。ここまでの说明に何か补足や疑问点はあるか
?”
バビ“…概ね问题はないが彼等が知りたいのはもっと核心の部分だろう?”
クラ“‘自分たちも短期间でこの能力を使えるようになるか否か’だろう?わかってい
る”
クラ“结论から言うと可能だ”
クラ“具体的には2周间で基础的な能力を身に付ける”
クラ“これによって全く无防备な状态で敌の念攻撃にさらされる危険を大幅に减らせる
”
排気口にゴキブリを放つビル
スラッカ“ってオイオイまさか全员に念能力を指南してくれるってのか!?”
クラ“その通りだ。ただし条件がある”
クラ“他の王子にもこの案件を全て话し参加の意思决定をそれぞれに委ねる事…!”
バビ(成る程…胶着状态を作る为そこまでやるか。たしかにこいつは一筋縄ではいかな
い相手だな)
バビ(こいつが全てを仕切っていると见て间违いない)
バビ(排気口からゴキブリを逃がしたって事はビルの能力は捕まえた生物を侦察机の様
にも使えるという事だな…)
バビ(次はこいつ(クラピカ)の能力を把握する…!)
クラ(バビマイナ…1014号室全体に"円"を使っている…!)
クラ(相当な使い手…おそらくビルの动向も把握されているだろう…という事は)
クラ(王妃が能力を使っていた可能性にもたどり着くかも知れない…!)
クラ(だとすると彼の行动心理にどんな変化が生じる…!?)
通気口の中を进むゴキブリ
オイト(ますはマラヤーム王子から…念獣の视认と警护兵・従事者の人员配置・配分の
确认)
マラヤームの部屋にやって来たゴキブリ
おもちゃで游ぶマラヤームとセヴァンチ、マラヤームの背后には龙がいる
オイト(いた…!)
煽り:覗き见よ──ゴキブリの眼で!
次周へ
赤坂ミニマラソンを観ると走りたくなる。10km90分かかるけど。'16秋が俺的神回<义
博>